システムトレードの長所や短所と初心者が選ぶときのポイント

FXのトレード方法には複数の種類があるのですが、その中にシステムトレードというものがあります。
システムトレードとは自動売買取引のことであり、FXのために導入する際には長所と短所が存在します。
なかなか稼げない初心者にとっては良い部分もあるため、選ぶときのポイントについても解説します。

システムトレードの長所は、時間的な余裕ができることです。

FX相場は24時間変動していますが、常にチャートをチェックできる人がどれだけいるでしょうか。
仕事やその他の用事などがありチャートをチェックできず、人気トレンドを逃してしまうこともあり得ます。

しかしシステムトレードはあらかじめ設定しておけば、後はその内容に従い自動で取引ができるため常にチェックする必要がなくなります。

システムトレードの短所は、明確なトレンドがある相場だと裁量的に不利となりやすいことです。

自動売買のシステムは、プロトレーダーなどの専門知識を持つ人たちによって作成されています。
プロトレーダーも勝率は100パーセントではないため、システムトレードによるFXの勝率も100パーセントではありません。
システム内容とトレンドが一致せず、利益がいまいちとなる場合もあります。

初心者がシステムトレードを選ぶときのポイントですが、種類ごとの特徴を理解することです。
システムトレードには複数の種類があります。
まず一度した発注内容を繰り返すタイプを、リピート型と言います。

他にも実績のあるストラテジーを選び取引に適用させるストラテジー選択型、ストランテジーを自分で構築できるストラテジー開発型があります。
ちなみにストラテジーとは、自動売買に関する情報を提供するトレーダーや専用プログラムのことです。

まったく経験のない状態から副業でFXを始めるのであれば、最もオーソドックスであるリピート型がおすすめです。
一度の注文を設定すれば後はその繰り返しとなるため、初心者でも難しい内容を理解する必要がないためです。
仕組みが単純で設定を変更できる場合もあるため、初心者はリピート型を選ぶと良いです。

ただし情報提供に興味がある場合は、ストラテジー選択型やストラテジー開発型を検討しても良いでしょう。

便利なものには長所と短所の両方があるため、それらをバランス良く理解して使いこなせるように練習することをおすすめします。
記事の中では3種類のものを紹介しましたがオーソドックスなリピート型から始めて、他の2種類も興味があればチェックすると良いです。

FXの自動売買システムとは?初心者でも取り入れることはできる?

FXはチャートをチェックしてここだと思うタイミングで注文することが基本ですが、現在では新しいシステムがあります。
時間がなくチャートを常にチェックできる余裕がない人でも、FXの自動売買システムがあればかなり楽ではないでしょうか。
FXの自動売買システムとはどのようなものか、初心者でも取り入れることはできるのか、この2つについて解説します。

人の手によって直接売買取引の注文をするのではなく、専用のプログラムを利用するものを自動売買システムと言います。

あらかじめ設定しておけば、条件が整ったときに自動で注文が行われます。
24時間休みなく取引してくれることがメリットで、設定したトレーダーは自分の時間を確保しやすいでしょう。
システムに何かしらの不具合がなければ、設定したプログラムに従ってくれます。

人間のように感情があるわけではなくため、常に機械的かつ冷静に取引できることもメリットです。
感情的になると失敗してしまうこともあるため、初心者で結果を出したい人におすすめです。

一度設定しても後から変更することができるため、いつまでも同じトレードを繰り返す必要はありません。
FX市場の変化に合わせて、適切な設定をすることが重要です。

初心者でも取り入れることはできるのかですが、答えはイエスです。

FX会社によっては自動売買システムが仕様となっているものもあるため、いちいちツールを購入する必要はありません。
自動売買システムの内容はFX会社ごとに異なるため、複数を比較して使用しやすいと思えるものを選んでください。

またプロトレーダーによって監修されたシステムもあり、本格的にトレードしたい人は購入すると良いです。
初心者向けに開発されたものもあるため、必要に応じて取り入れることをおすすめします。
自動売買システムだけではなく、プロ講師に質問できるオンライン機能などがセットとなったものもあります。

手動でトレードすることがすべてではなく、まずは成功体験を積み重ねてモチベーションをアップさせるという方法もあるのです。
仕様化されたシステムより費用がかかってしまう場合もありますが、将来大きな資産が手に入ると考えれば必要な初期投資と言えるでしょう。

時間がなくてFXをしている暇がないとあきらめていた人でも、自分に合ったFXの自動売買システムがあればチャンスが訪れるかもしれません。
初心者用に開発されたものもあるため、お金を出せる余裕があれば試してみてください。

FX初心者が陥りやすい失敗って何?ハイリスクな面も知っておこう

FXは成功すれば短期間で資産を増やせる場合もあり、億万長者の仲間入りを果たした人も存在します。
しかし誰もが100パーセント成功できるわけではなく、ハイリターンだけではなくハイリスクな面もあるのです。
初心者が陥りやすい失敗について紹介しますので、注意点として覚えておくと良いです。

FX初心者に多く見られる失敗として、レバレッジをかけすぎてしまうことがあります。
レバレッジをかけると少額の資金でも、大きな投資ができるようになります。
たとえば10万円の資金に10倍のレバレッジをかければ、100万円の投資ができるようになるのです。
大きなリターンが期待できますが、反対にリスクも大きくなってしまうため要注意です。

余裕を持って取引できない初心者の場合、ポジポジ病に陥ってしまうこともあります。
ポジポジ病とは特に意味もないのにポジション保有をしてしまう行為のことで、本当の病気ではありません。
しかし大量にポジション保有をすると、売るタイミングを逃してしまう可能性があります。

大量に保有しても適切に管理できなければマイナスとなってしまうため、FX初心者は無理のない範囲でトレードしてください。
ポジポジ病の傾向がある人は、保有量を減らすなどして克服しましょう。

経験がない人が一攫千金を狙い、複数の通貨ペアに手を出してしまう場合もあります。
初心者のうちは無理をせず、王道とされている通貨ペアに狙いをつけてトレードすることをおすすめします。

たとえば日本円と米ドル、日本円とユーロ、米ドルとユーロなどの組み合わせが良いです。
これらの通貨は世界的に見ても取引量が多く、世界三大通貨と言われています。
取引量が多く情報のチェックが容易であるため、初心者にもおすすめできる通貨です。

複数の通貨ペアに手を出して効率良く稼ぐことは悪くはないのですが、それは経験を積み重ねた後でも大丈夫です。
経験や知識が不十分なうちから複数の通貨ペアに手を出してしまうと、突然のトラブルに巻き込まれても冷静に対処できない可能性があるためです。

上記した王道の通貨ペアで成功できるようになってから、マイナーな通貨ペアにチャレンジして資産を増やそうとするのは良いでしょう。

以上の通りFXはハイリスクハイリターンなものであり、損失が発生した場合を考えて行動することが重要です。
不要なトレードは控えるように心掛けて、まずは王道通貨ペアから手を出してFX市場の雰囲気に慣れてください。

FXが副業にできる人の特徴はある?おすすめできない人も解説

副業の一環としてFXを考えている人は、自分自身に向いているかどうか考えてみてください。
FXを副業にできる人とあまり向いていない人がいるため、自分がどちらなのか把握しておくことは重要です。
おすすめできない人でどうしてもFXをしたい場合は、問題点を知り改善すると良いです。

FXが副業にできる人の特徴ですが、長期的な目線で考えることができる人です。
極端に言ってしまえば、FXは値動きが上がるか下がるかを予測することです。

短期間で利益を狙う人もいるかもしれませんが、プロトレーダーであっても成功率は100パーセントではありません。
一時的に稼ぐことができたとしても長期的に続けられる環境がなければ、最終的にマイナスが大きくなり副業として成り立たないかもしれません。
どうせ副業として始まるのであれば、長期的に挑む覚悟を決めてください。

またFXの世界には一回の取引に一喜一憂するよりも、感情を抑えて機械的に行動できる人の方が成功しやすいという意見があります。
感情に身を任せてトレードしてしまうといざというときに対応できず正常な判断ができず、損失に対応できない可能性があるためです。

FXの値動きはランダムに動いているわけではなく、トレーダーたちの思考が影響しています。
そのため感情を抑えて冷静になれる人は、FXに向いているのです。

反対におすすめできない人の特徴は、ギャンブルが好きな人です。
FXなどの投資をギャンブルと勘違いしている人もいるようですが、それは誤解です。

たとえばパチンコで生計を立てているパチプロにとって、パチンコは娯楽ではなく仕事と言えるでしょう。
楽しければ良いと考えて打っているのではなく、パチンコ店の傾向や台の構造を分析して勝率を上げるための努力をする人もいます。

FXでも同じであり、プロトレーダーであればチャート分析を行うでしょう。
このような値動きが見えるときはトレードしない、などとルールを決めて守るようにしている人もいます。

単なるギャンブルだと思っていい加減なトレードをすると、損失によって涙を流すことになるかもしれません。
副業であっても成功を収めたいのであればギャンブル的な思考は捨てて、勝率を上げるために分析を続けてみてください。

FXのトレードを長期的に考えることができて感情的にならない人、ギャンブルとは思わず分析ができる人におすすめします。
特に過去のデータから分析することは重要であり、地道な努力が成功率を100パーセントに近づけるかもしれません。

FX初心者でも簡単に覚えられるFXで儲けたお金にかかる税金の仕組み

FXなどの投資活動によって得た利益は、そのまますべてがトレーダーのものになるわけではありません。
国民には納税の義務があるため、利益に応じて税金を納める必要があります。
FX初心者でも簡単に覚えられる、FXで儲けたお金にかかる税金の仕組みを解説します。

トレーダーがFXによって得た利益、つまり所得は雑所得となります。
給与所得が2,000万円以下の人がFX取引を行い利益と経費の差額が20万円を超える場合、確定申告をする義務があります。
FXを含む雑所得が20万円以上の場合も、同様に確定申告を行う必要があります。

納税の義務があるにも関わらずそれをせずに放置すると、ペナルティの対象となります。
本来の納税額よりも多額の税金を納めることになるため、確定申告の時期が近付いたら早めに準備しておくと良いです。

税金の計算方法ですが、税率は一律で20パーセントでした。
所得税15パーセントと、住民税5パーセントが合計されます。
さらに2013年から2037年まで、東日本大震災の復興特別所得税がかかることになっています。
そのため計算時の正確な税率は、20.315パーセントとなります。

つまりFXの税金計算は、年間利益に税率である20.315パーセントをかければ良いのです。

税金はきちんと納める必要がありますが、工夫次第では節税が可能です。
経費として認められるものは、積極的に計上すると良いです。
取引時に発生する手数料や振込手数料、直接取引のための手数料、関連書籍の購入費や通信費は計上することが認められます。
FXのためにかかる費用であることがポイントです。

またFXで利益が出ず損失しかない場合でも、確定申告をすることにはメリットがあります。
損失を申告して3年間まで繰り越しておけば、利益があった年にその損失分を控除できるのです。
この制度を繰越控除制度と言います。

FX取引を複数会社の口座を開設して行っている場合、それらの利益と損失を1つにまとめて確定申告することも可能です。
一部損失が出ている取引があってもまとめることで所得額が減るので、節税対策としておすすめします。

節税は適切な方法であれば合法となるため、事前に税理士に相談すると良いです。

FXで高額所得者となることを目標とするのであれば、納税の義務がある税金についても意識しておくと良いです。
節税をした上で必要な金額を納めておけば問題ないため、必要以上に支払うことのないように対策しておきましょう。

FXはメンタルが強くないとできないって本当?続けるためのコツは?

メンタル的な不安がありFXのような投資に自信がない、と悩んでいる人は多いかもしれません。
確かにFXではメンタルが強いと有利となる場面もあるため、メンタルの重要性について理解しておくことは大切です。
続けるためのコツもあるため、副業で長く続けておきたい人は要チェックです。

メンタルという言葉には様々なニュアンスがありますが、精神や心の在り方という意味で良いでしょう。

たとえばスポーツの世界でも、どのようなメンタルがあるかによって結果が大きく異なる場合もあります。
実力があるプロの選手でも精神的に問題があると、本番で十分なパフォーマンスができないこともあるのです。

FXのトレードにも、同じようなことが言えます。
メンタルが弱いと取引ルールや便利なツールを信用できず、自ずと不利なトレードになってしまう危険性があるのです。
感情的になってしまい冷静に考えることができず、本来はすべきではない行動に出てしまう人もいます。

FXはメンタルが強くないとできないというのは、絶対ではないのですがある程度正しい意見でしょう。
良い結果を出すために自分なりの取引ルールを設定して、いざというときに冷静になれるメンタルの強さがあると良いです。

メンタルに自信がなくても続けるためのコツは、弱いと自覚があればトレーニングすることです。
FX取引の本番でメンタル的な余裕があれば、いざというときでも余裕を持てるようになるでしょう。

トレーニングによりメンタルをコントロールできるようになるためには、自分の勝手な判断で取引しないことです。
なんとなく値段が上がりそうだから手を出しておこう、というような根拠のない取引は控えることです。

チャートを細かくチェックして今後値段が上がることが確実だからトレードしておこう、といったようにきちんとした根拠があると良いです。
もし根拠があるトレードで失敗しても、それは根拠に問題があったということにできます。

しかしなんとなくといったあいまいな理由でトレードして失敗しても、適切な判断ができなかった自分に落ち度があります。
落ち度から自分自身を責めてしまい、それがメンタルの弱さにつながる場合もあるため要注意です。

何も考えずにトレードするのではなく明確な根拠を持って行動して、自信をつけることが強いメンタルを手に入れるカギです。
取引時は感情的にならないように注意して、ルールに従いトレードすることを心掛けてください。

値動きの集合体チャートの見方をFX初心者でも分かりやすく紹介

FXはただ闇雲にトレードするのではなく、チャート画面上に表示される情報をチェックする必要があります。
集合体チャートと呼ばれることもあり、プロトレーダーも画面上の情報を見てどのように行動するかを考えているのです。
FX初心者のために値動きの集合体チャートの見方を解説しますので、よろしければ参考にしてみてください。

そもそもチャートというのは、過去の為替レートの値動きをグラフ化したものです。
値動きの集合体チャートをチェックすれば、これまでにどのような動きを見せたかが分かるようになっています。

価格は縦軸で、時間は横軸で表示されています。
この2つの情報は、集合体チャートを見る上でも基本的な情報となります。
縦軸が上がるほど値段は高くなり、下がるほど安くなります。
横軸が右に行くほど最新の値動きとなり、左に行くほど過去の値動きとなります。

1つの画面上で現在と過去の値動きの情報をチェックし、比較できることがメリットです。
たとえば紙の資料でまとめられたものをいちいちチェックすると、視覚的に分かりにくいかもしれません。
チェックのために時間がかかってしまうかもしれないため、チャートのように視覚的に分かりやすいものがあるととても良いです。

値動きを1つのラインで表示したラインチャートというシンプルなものがあり、初心者はこの見方を覚えておくと良いでしょう。

ほとんどのタイプには、陽線と陰線が表示されています。
始値よりも終値が高い場合は陽線で表示され、価格が上昇しているという意味です。
反対に始値よりも終値が低い場合は陰線で表示され、価格が下落しているという意味となります。

それぞれの線の色は、ツールごとに異なる場合もあります。
区別して見やすくするためには、たとえば陽線を赤にして陰線を青にするなど別々の色に設定すると良いです。

また集合体チャートで値動きを見る場合、時間軸の設定も重要です。
たとえば5分足チャートに設定されている場合、簡単に言えば5分ごとに情報が更新されるという意味です。
線の色と同じように自由に設定できるツールもあるため、更新頻度を自分好みに合わせてからチャートをチェックしてください。

集合体チャートは基本的には縦軸と横軸、そしてグラフが現在何を示しているかを見ることになります。
初心者は使用するチャートシステムの概要をよく理解して、線の色や時間軸をカスタマイズするなどの工夫があると良いでしょう。

FXの証拠金って何?証拠金はいくら用意しておかなければならない?

FXで取引を始める前に色々と必要となる準備があり、証拠金を用意しておくことも重要です。
一定の金額を担保としてFX会社に預けておく必要があるため、これから始めるつもりの人はある程度お金を用意しておきましょう。
証拠金はいくら用意しておかなければならないのか、副業としてFXを考えている人のために解説します。

FXは日本円や米ドルなどの通貨を取引するための手段であり、証拠金はそのために必要となる資金のことです。

たとえばあるトレーダーが、レバレッジをかけて大きな投資をしたいと考えている場合です。
FXには少ない資金でもレバレッジをかけることで、大きな投資ができるようになる仕組みがあります。

トレーダーが100万円を用意してFX会社に担保として預けることで、25倍の2,500万円までのFX取引が可能となります。
海外のFX会社では100倍以上のレバレッジをかけられるところもあるのですが、日本国内の場合法規制により最大で25倍となります。

本来必要な金額が大きい場合、余裕のない人は用意することが難しくなります。
しかし証拠金を用意してレバレッジをかけておけば、上記した通り投資効率が良くなる場合もあるのです。

証拠金はいくら用意しておかなければならないのかですが、基本的な計算方法があります。
まず為替レートと取引数量をかけて、それをレバレッジで割れば必要証拠金額が求められます。

たとえば日本円と米ドルを組み合わせたレードが110円となっている場合、取引数量が1万通貨でレバレッジを25倍に設定したとしましょう。
このような例ではまず110円と1万円をかけて、110万円という値が求められます。
それを25で割ると、4万4,000円という結果ができます。

上記にある計算方法に当てはめて必要な証拠金を算出し、トレードの前に用意しておくのです。
相場は常に一定ではなく何かしらの原因で変動するため、証拠金よりも多めに用意した方が余裕が出るかもしれません。
損失が発生してしまったときに資金面で余裕があれば、その後にやり直す際に何かと便利でしょう。

最低でもこれだけの金額は必要だ、という基準がFX会社にはあります。
それぞれ金額が異なるため、事前にチェックすることも重要です。

記事の中で紹介した計算方法がわかっていれば、外出時の空き時間にスマートフォンの電卓で証拠金をチェックするなどもできます。
必要な金額は早めに把握して、FXを始めるための必要な準備を整えるのです。

注文価格と違うと焦らないためにFXのスリッページの基本を学ぼう

FXの相場は常に一定の価格を保っているわけではないため、注文価格と違う結果になる場合もあります。
そのためいざというときに焦ってしまう人もいるかもしれないですが、FXのスリッページの基本を学んでおくことが重要です。
スリッページに関する対策方法もあるため、副業としてFXを始める前に覚えておくと良いです。

FX取引のために注文を行ったとき、注文した価格と実際に約定した価格に差が生じる場合があります。
この価格差のことをスリッページと言い、何かしらの事情で相場が大きく変動すると発生しやすくなると言われています。

言い換えると注文時点の価格と異なる価格で注文が通ってしまう状態です。
価格差によってトレーダーが不利となってしまう場合もあるため、これから始めるつもりの初心者は特に注意が必要です。

買い注文を入れた後にそれよりも高い価格で約定することが多く、有利となる場合はごく稀にしかないことも特徴です。
ほとんどの場合で不利となってしまい、トレーダーの見えないところで損失が発生している場合もあります。
自分にとって不利となるスリッページは、利益を圧縮してしまう手数料のようなものなのです。

しかし最小限に抑える方法があるため、あまり悲観的にならないでください。

スリッページを最小限に抑える方法は、FX会社選びにこだわることです。

FX会社の取引の処理能力やサーバーの充実度には差が見られるため、スリッページもそれぞれ異なります。
そのため利益の圧縮を回避するためには、スリッページが少ないところを選べば良いのです。
FX会社の公式サイトをチェックすると、スリッページが公開されている場合もあるため事前に見ておくのです。

ただしFX会社には公開する義務はないため、中には敢えて非公開とするところもあります。
公開していない場合は情報をチェックできないため、公開しているところを比較して選ぶと良いです。

後は自分のトレードスタイルに合わせて、利用しやすいサービスを探すことです。
スリッページに関する知識がなく会社選びに失敗して、不利なトレードばかりを続ける初心者もいます。
なかなか結果が出ない場合は、他のサービスへの切り替えも検討してみてください。

注文後に価格差が生じると不利となる可能性が出てきますが、記事の中で紹介した対策方法を参考にしてみてください。
圧縮されていた利益を大きくして自分にとって有利となるトレードを続ければ、億万長者も夢ではないかもしれません。

デモトレードと本番の違いはどこ?本番でも勝つためのコツは?

これからFXを始めるつもりで失敗するのが怖いという人には、練習になるデモトレードをおすすめします。
失敗しても大丈夫な環境を整えてFXに慣れれば、本番でも上手くできるかもしれません。
練習を積み重ねた後に本番でも勝つためのコツも紹介しますので、副業を成功させたい人は要チェックです。

デモトレードとはFX会社によって提供されている練習ツールのことで、基本的に無料で利用可能です。
本番との大きな違いは、取引の相手の有無です。

当たり前ですが本番では取引をする相手がおり、成功すれば利益が出て失敗すると損失となります。
しかしデモトレードは練習用のツールであり、実際に相手がいるわけではありません。

良い結果が出ても利益はないのですが、悪い結果となっても損失の心配がないため思う存分練習して構いません。
仮想の相手と通貨を使用して、本番に近い形でトレードをすることができます。

リアルの相手と仮想の練習相手の大きな違いは、時間の自由度です。
FX市場は24時間動いていますが、リアルの相手が常にスピーディーな取引ができるとは限りません。
何かしらの用事によりトレードに参加できない時間があるかもしれませんが、仮想の練習相手であればいつでも大丈夫です。

本番でも勝つためのコツは、取引内容を記録してチェックすることです。
記録を残すことができるシステムが搭載されているサービスもありますが、もしもない場合はメモ帳やスクリーンショットなどで残すと良いです。
これはデモトレードを使用した練習でも同じです。

現在の手法で利益が出ない場合、他の手法にシフトした方が良いでしょう。
何故エントリーしたのか、どのような気持ちでトレードしたのか、というメンタル的な要素が役に立つ場合があるかもしれません。

思わぬ損失に強くなるために、敢えてトレードしないという選択肢を持つこともコツとなります。
初心者で判断するのが難しい場合、いい加減に気持ちでトレードすると大きな損失に対応できなくなる可能性があります。

チャンスを逃したくないという心理からついトレードしてしまうことを、FXの世界ではポジポジ病と言います。
本当の病気ではないのですが、成功率を上げるために練習の時点でポジポジ病にならないようにしましょう。

デモトレードの内容はFX会社ごとに異なるため、事前に複数の種類を比較して使いやすそうなものを選ぶことをおすすめします。
練習を重ねて本番でも勝つためには過去の記録を参考にして、場合によってはトレードを控える勇気が必要です。