お金と生活

名ばかり管理職で権限無いし残業代も無い、是正要求できる!?

「名ばかり管理職」もうこの単語を聞いただけで、意味が理解出来るほど世の中に知れ渡っていますね。

業務に関する権限なんてろくに無い、残業代も無い、「名ばかり管理職」が当たり前の日本ですが、会社に是正要求できるのでしょうか?

名ばかり管理職の実態

管理職というのは名ばかりで、実は本社の経営方針には関わっておらず、上から降りてきた指示を部下に伝えるだけで、人事の決定権も無いし、現場の実務においては指示を出せるが、人事異動には関与できません。

朝は必ず何時までには出勤しなければならないという決まりがあって、遅れたら遅刻扱いになりますが、帰りの時間は、終わらなければ帰れません。

だからと言って残業代はつきません。管理職だというが役職手当はたったの1万円で、残業代をもらっている部下の方が給与が多い。

このような状況ってどこにでもある普通の「サラリーマンあるある」すぎて、受け入れるのが当たり前と思っていませんか?

もし、この内容とほぼ一緒、もしくは半分以上同じだった場合は、「名ばかり管理職」と言って、今とても問題になっている働き方といえます。

ある小売業の会社の話

「ある夏の日の事です。大型台風が近づいていて、夕方ぐらいから天候は荒れ模様で明け方までは続くとの予報。まず、パートタイマーの主婦を早めに帰宅させました。そして、鉄道を使用している従業員も、電車が止まる可能性があるので順次帰宅させました。明日の朝には天候が回復するとの予報でしたので、店は通常営業しなければなりません。管理職の店長は深夜までかかって一人で明日の開店準備をし、終電に間に合わず、そのまま事務所で数時間の仮眠をし、翌日も働き続けました。」

この話を聞いて、「店長じゃ、当たり前なんじゃないの?しょうがないよ。うちもそうだよ」というような事を言う方も結構いるのも事実です。

でも、本当にこれはしょうがないことなのでしょうか?店長の役職手当が1万円で、残業代も付かなくてもそれでも、しょうがないと思わなくてはならない事なのでしょうか?

これは、変だよ。役職手当もっと貰いなよ。それか残業代請求しなよ。と言ってくれる同僚などはいないでしょうか。

おかしい状況なら当然に請求すべし!

内容によっては、役職手当を増やしてもらったり、もしくは残業代が貰えたり、是正要求も出来ますから、諦めないでください。

まず、これっておかしくないのか?と思うことが大事です。

仕事って「義務」ばかりじゃなくて「権利」もちゃんとあるんですけど、こういう問題って、中々言い出しにくいですよね。

管理職の定義

まず、堂々と是正要求できる内容なのかどうかですが、管理職とは「労働現場において、労働者を指揮し、組織の運営に当たる者を指す」のですが、厚生労働省の通達では

1.経営者と一体的な立場

2.出退勤の自由

3.地位にふさわしい待遇

などの条件を満たした者を管理者としていますから、先ほど紹介した、ある小売業の話の様に「会社の経営方針に関わっていない」とか、

「朝の出勤時間が決まっていて遅れると遅刻」とか「役職手当はたったの1万円」とかなら、これは「名ばかり管理職」で本来の管理職ではありません。

ですから、会社があなたに「経営方針に関わらせて、出退勤は自分の責任で自由でいいよ」として、役職手当も責任に見合った額を付けてくれるようにするか、もしくは、それが出来ないというのであれば、残業代をきちんと払うかを決めて、是正しなくてはなりません。

この残業代の請求にも時効がありまして、2年までしかさかのぼれません。2年請求が行われないと、消滅してしまいますから注意してください。

また、退職した会社でも2年以内なら請求できますから、思い当たる場合は、労働基準監督署に相談してみてください。

迷っているうちに2年経ってしまったらもったいないです。貰える権利のあるものは貰いましょう。

「是正要求」しよう!

誰かが、勇気を持って是正要求することで、他の人も助かります。

会社は、こういう要求をする人がいると、こっそりと事を治めようとします。他の人も、「私も、私も」となってきたら大変だからです。

でも、前例が出来て「請求すれば貰える」ということが公になれば、貰える権利のあるお金なら、権利のある人は貰うべきです。

泣き寝入りはしないでください。

今までの、特に中小企業は「まず、会社を大きくすることを優先させよう」で、人件費なども出来るだけ抑えるために、管理者の役職をたくさん作って、責任だけ負わして権利は認めないというやり方が多いものでした。

もともと日本の起業は、暴利を貪るような企業は少なくて、価格設定も低いので利幅も低いのです。ですから、その中で利益を出して決算状況を良くしていかないと、銀行からの借り入れも大変でしたし、会社を大きくし存続させる事を優先させるには、今までのような「人件費を抑えるための手段」も必要だったのかも知れません。

ですが、これからの日本は、政府も「働き方改革」を打ち出していますし、また、今後更なる人材不足になると言われていますから、経営者側も、「名ばかり管理職」みたいな事は積極的に改善して、ホワイト企業を全面的に打ち出さないと苦しくなるのは目に見えています。働いてくれる人がいなくなってしまいますからね。

まず、泣き寝入りしている人を無くし、権利が主張できるそんな社会になるようにみんなで声をあげましょう。

しかし、そんなことは出来ない。というのであれば、お金を本業以外のところで稼げるようになっておくのがいいでしょう。本業で本来ならもらえる給料分を副業で稼いでしまうのです。また、うまくいけば本業以上に稼げるようになってしまうことも可能です。

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