2019年9月12日に、ヤフーがTOB(株式公開買付)でZOZOを傘下に収めたと発表しました。
ZOZOの前澤友作氏は、同日付けで社長を退任しました。
この発表を受けて、ZOZOの社員の中からは悲鳴も上がったそうです。
社員にはまったく知らされていなかったこの突然の発表で大きな不安が走ったことでしょう。
壇上で、今まで共に苦労をしてきた従業員の事に話が及ぶと、声を詰まらせ涙声になっているのを見て、なんか「かっこ悪い」と言っていた人がいました。
TOBにしろM&Aにしろ、企業の創業者が他人の手に会社を渡してしまうという事は、それしか無い解決策であったにしろ、残される従業員にとっては過酷になることが多いです。
まず、ZOZOと言えば「前澤」と言うぐらい、話題の多い広告塔でした。
前澤友作氏の何かが好きで働いていた人もいたでしょう。
「自分だけ辞めて出て行っちゃうなんて」と恨み言の一つも言いたい、残された従業員もいるはずです。
ヤフーは「ヤフーショッピング」をやってますから、被っている部分で人員整理とかになる可能性もあります。
なにも変わらないという訳にはいかないでしょう。
時代の波を捉えて、上手にサーフィンしていた前澤友作氏はなぜ波に乗れなくなってしまったのでしょうか。
そこで、前澤友作氏の名言から、これは「迷言」ではないのかというものを紹介します。
前澤友作氏の「名言」か「迷言」
まあ誰の言葉もそうですが、以下の前澤発言は結果が良ければ「さすが」となるのですが、今となっては微妙なものです。
・「前澤フルコミットで突き抜ける」
2018年4月の中期経営計画でこう宣言しました。
ZOZOTOWNの取扱高を2700億円から3年後には7000億円にまでに伸ばそうというものです。
そして「ZOZOSUIT」も国内外で一気に拡大させようと意気込みました。
ですが、いずれも不発で1年であっけなく撤回。
2019年の連結の売上高は1470億円を目標にしていましたが、1184億円に留まりました。
ZOZOSUITなどのプライベートブランドにおいてはマイナス125億円の赤字の計上となりました。
・「ZOZO ARIGATO」
2018年に突如発表した10%オフのキャンペーン企画。
割引額はZOZOが負担するといっても高級感が売り物のオンワードなどは恒常的な値下げはブランド価値を下げるとして撤退。
この後、撤退が相次ぎ、低価格帯が売り物のシマムラを参入させたりしたことで、混迷感が益々濃くなりました。
・「やらなかった後悔というのは僕の中には無い。
昨日にでさえ戻りたくないほどやり切って来た。」
プライベートブランドに関しては、やってしまった後悔になるのかとさえ感じた言葉です。
前澤友作の経歴
1975年11月22日生まれ。千葉県鎌ケ谷市出身です。
早稲田実業学校在学中にインディーズバンドでドラムを叩いたことからミュージシャンの顔も持っています。
1995年に輸入レコードやCDの通販のビジネスを始めます。
1998年に有限会社スタート・トゥデイを設立
2000年には株式会社に改組してビジネスに専念。
2012年にはマザーズ上場
2013年にファッションコーディネートアプリの「WEAR」の運営開始。
2016年にはForbsの日本の富豪50人の14位にランクイン。
2018年株式会社スタートトゥディから株式会社ZOZOに社名変更
2018年9月に2023年打ち上げの月周回飛行計画で月旅行を契約。
2019年にTOBでソフトバンクの傘下になり、前澤友作氏は退任。
前澤友作まとめ
高校生の時から始めた音楽活動はメジャーデビューも果たし、思い通りの人生を歩んで、成功してきた人で、何台もスーパーカーを所有し、ワインが好きで千本以上もストック。
美女との噂も絶えず、現代アートもコレクター。
前澤友作氏といえば、まさに若者が憧れ目指す存在だったのではないでしょうか?
でも、ここ数年なんかちょっと違うと感じたのは私だけでしょうか?
「ZOZOSUIT」の時もそうです。
確かに、買った洋服が体に合わないと言う不満はネットで買い物をした多くの人が体験していることでしょう。
ですがZOZOTOWNで洋服売ってるのに、プライベートブランドと称して始めた「ZOZOSUIT」。
出店者はもちろん良い気分ではないでしょう。
それにあの体形を図る為に使う水玉のスーツを着て、携帯の前に立つ己の姿を見るのが辛いという人もいたでしょう。
まあ、それもなんとか耐えて体のサイズにピッタリのスーツが届いたとしましょう。
いくら体にピッタリでも、似合うかどうかはまた別の話な訳です。
さらに、実は計測の正確さにも問題があったとの話も聞きます。
本来の体のサイズにぴったりの、という部分まで揺らいできたら、リピートしようとは思わないはずです。
そして「ARIGATO」のキャンペーンは出店者からの不評を受けて、前澤友作氏の思い付きだったとさっさと取りやめにしたとか、個別に出店手数料を下げるから他での出品をしないでくれと交渉したとか。
もはや、カリスマの「思い付き経営」の限界とも言えるのでしょう。
売上げが下がって来た時に打った手がことごとく失敗してしまったようです。
株価も大暴落して、借金返済にコレクションしてた絵も売却したとか。
前澤友作氏に憧れてた人からは失望されるような話題が次々と露出して、「前澤友作氏はかなりヤバそう」と思ってたら、先日の発表でした。
人生でも事業でもなんでもそうてすが、かっこよく終わるようにするのは本当に難しいです。
成功し続けて、良い状態で次の人にバトンタッチして去ることが出来れば良かったのですが。
Amazonや楽天が勢いに乗っかっている中、存続してさらに大きくなるのは並大抵ではない事も良く分かります。
前澤さんのZOZOから、孫さんのZOZOになってより良いZOZOになって欲しいものです。
前澤友作氏は手にした資金でまた何か新しいことを初めて返り咲くことがあると思います。
本人は事業をしたいと言っています。
2400億円を手にし、1200憶円で月に行くとかも言われています。宇宙に行くことは実現するでしょう。
ZOZOが絶好調の中で、「宇宙に行く」のなら、「かっこいい」となるのですが、こんな時に、「まだ宇宙?」と身勝手だと言う意見もあります。
株価は皮肉な事に、引退報道の後急騰しています。
後継者の澤田宏太郎氏の評価が高いようです。
澤田宏太郎氏はいわば前澤友作氏とは真逆のような人で、前澤友作氏がまだ「スタート・トゥデイ」の頃から支えてきた人物です。
前澤友作氏も、「澤田がいるから辞められると思った」と言っています。
起業して、カリスマ経営で会社が大きくなったという例は沢山ありますが、陰で支えてくれる澤田宏太郎氏のような存在が必ずいるものなんですね。
今後しばらくは、ZOZOも人員削減だとかで、まだざわつくでしょうが堅調な企業へと落ち着いて行くと思います。
前澤友作氏には、宇宙に行って新たなインスピレーションを受けて、事業内容は何でもいいのですが、世の中の人に役立つ事業に投資してほしいと思います。
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