有名人の名言

投資の神様ウォーレン・バフェットは時代遅れ?2.8兆円の赤字理由

ウォーレン・バフェット氏は投資の神様と言われています。

総資産額が8兆円を超すと言われ、2019年の世界長者番付では1位がジェフベソス(Amazon)2位がビルゲイツ(マイクロソフト)に続いて3位となっています。

そのバフェット氏が2018年の10月から12月の四半期決算で2.8兆円もの巨額赤字を出してしまいました。

あのバフェット氏でもこんなつまづきをするのかと驚きますが、バフェット氏の名言と、赤字損失の理由について紹介します。

ウォーレン・バフェットの名言

なにしろ「投資の神様」と言われる人ですから哲学があります。

・お金持ちになるための2つのルール

ルール1.絶対に損をしてはいけない。

ルール2.ルール1.を忘れてはいけない。

・証券会社の人間は会社を儲けさせることが仕事です。あなたの資産を増やすのはあなたにしかできません。

・その原則がもはや時代遅れというのならば、それはそもそも原則とは言えません。

・トラブルから抜け出すということより、トラブルを回避する方が簡単なのです。高いバーを無理して越えようとせず、低いバーを探せばよいのです。

・自分が何をやっているのかよくわからないという時に、「リスク」というものは発生するのです。

・卓越した事業を持つ企業のリーダーが、まったく魅力のない企業を買収しだしたら、それは一番気を付けなければなりません。

・知能指数よりも大切なことは「辛抱強いことと冷静さ」です。

・あなたがポーカーを始めて20分経ったのにまだ誰がカモか分からなかったら、それはあなたがカモなのです。

ウォーレン・バフェットの経歴

ザ・ウォールストリートジャーナル 投資の失敗は誰にでもある

1930年ネブラスカ州オマハで生まれました。

幼いころからビジネスで利益を得ることに長けていて、父の証券業の影響もあり11歳で初めて株券を購入しています。

その時、1株38ドルで3株購入したものが、27ドルまで下落してしまいました。

バフェット氏は40ドルまで値が戻ったところで売却したのですが、その後その株は上昇し続けて200ドルにまで上がりました。

この時の経験で、「忍耐」の重要性を学んだとバフェット氏は述べています。

バフェット氏はものすごい偏食家としても有名で、ソニーの盛田昭夫氏がニューヨークの自宅に招待した際には、次から次へと出てくる日本料理を一口も食べなかったとか。

ハンバーカーとチェリーコークが大好物で、健康診断の際には医師からいつも注意を受けていたようです。

バフェットが2.8兆円もの赤字を出した理由

バフェット氏は基本的には長期投資です。

割安な企業よりも、表に出てこない価値を重要と考え、優れた企業をそれなりの価格で購入すべきとしています。

また、バフェット氏は自身が投資をする条件として、事業内容が理解出来る事が重要とし、長期的に利益が出る事と、経営者に魅力があることを挙げています。

今回の赤字の主な要因は、アメリカの食品大手のクラフト・ハインツの株価が大暴落したことが原因です。

バフェット氏は筆頭株主として26.7%の株式を持っています。

ハインツの株価は下がり続けています。

業績悪化で配当水準が下がったことにより株主の失望感からのようですね。

粉飾決算などの会計スキャンダルもあったようで、下落に歯止めがかからないようです。

ですが、バフェット氏は今のところ株を売らないと言っています。

ここで売却したら恐らくハインツは倒産してしまうでしょう。

ですが、ハインツの業績悪化の理由はなんといっても昨今の健康志向で、加工食品は嫌われる傾向にあるからです。

健康志向はこれから益々高まっていくとは思いますが、一方で生活困窮者が社会問題になっているアメリカですから、加工食品の需要は無くなることは無いでしょう。

ですが、加工食品の有害性をなんとかしないといくら生活困窮者でも体に悪いとあっては食べたくないものです。

健康を害するのであれば、医療費が掛かってしまいますから貧しいからとはいえ、健康には関心を持たない訳にもいかないでしょう。

これらの点からも、ハインツの業績回復は難しいとの見方が濃厚です。

そもそもバフェット氏の投資の仕方は「バリュー株投資」と言われ、まだ多くの投資家が注目していないような株を探しては買って、長期保存して値上がりを待つという方法です。

ですが、今の世の中は、AIの発達で値上がりが見込める株式を早く発見できるようになり、またそれもIT関連に集中する傾向にあります。

ですから、すでにバフェット氏の投資方法はもう時代の流れに追い付いていないのではという見方が出てきているのです。

バフェット氏の投資方法として「事業内容が理解できる会社」しか買わないという決まりがあります。

わからないものには手をださない。

ハインツ株はバフェット氏の得意なバリュー株投資そのものでした。

ハインツのケチャップのように優良ブランドといわれるものをいくつも持っている会社です。

ですが、今の世の中10年先の予測さえも難しくなっています。

そもそも長期投資そのものがリスクが高くなっているといえるのかも知れません。

バフェット氏のバリュー株投資とは逆に、今成長期待の高い企業を「グロース株」と言います。

GAFA(Google Amazon Facebook Apple)などはまさにそれですね。

バフェット氏は解らないものは買わない主義なので、これらのグロース株には手を出しませんでした。

ですから、ITバブルやその崩壊にもあまり影響されませんでした。

バフェット氏がAppleの株を初めて買ったのは2016年です。

iPhoneのことが理解出来たのでしょう。

ですが、これももう遅いですよね。

今は中国の方がスマホではシェアを伸ばしています。

時代の変わりゆく速度は加速します。

バフェット氏でさえ見誤るほどにです。

ウォーレン・バフェットまとめ

投資の神様と言われる人でさえも、流れが読めない事もあるのですね。

偏食家すぎるがゆえに、世の中の健康志向の流れが見えなかったのかもしれません。

「解らないものには手を出さない。」これはある意味正解ですが、それだと大きなチャンスを失うこともあります。

解らないものを少なくするのが大事だとも言えます。

バフェット氏にとっては2.8兆円の損失はそう痛手ではないかも知れませんが、バフェット氏を信じて真似てハインツ株に手を出した人の中には大損をした人もいるでしょう。

投資はよっぽどリスクを理解してからでないと怖いということですね。

だからといって、労働の賃金だけで節約した生活をしていても、貯金するだけではそう増えません。

分散投資はもちろん、副業がやっぱり今一番おすすめなのではないかと思います。

いずれにしても一歩を踏み出さないことには、望む未来は手に入らないということは知っておくべきですね。

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