お金と生活

退職金に相場ってあるの?中小企業はどのくらいもらえる?

企業にずっと勤めていても、理由はどうあれ退職する時期はやってきます。退職理由は様々ですが、大きく分けると「自分の意思で辞める場合」、「会社の都合で辞めざるをえない場合」、「定年退職」があります。

もちろん退職金制度があればの話で、退職金制度がない企業もあります。特に会社の規模が小さくなるほど退職金制度を導入していないことが多いようです。ここでは退職金制度を導入している中小企業の相場を紹介していきます。

自社の退職金がいくらか分からない人でも、これを読めば辞めない方が良いのか、辞めた方が良いのかある程度の参考にはなると思います。

退職金って何?辞めたら誰でももらえるの?

退職金は退職手当、退職慰労金とも呼ばれ、会社を辞めた労働者に支払われるお金のことです。退職金は法律で決まっている制度ではないので、支払わなくても罪にはなりません。でも、会社の就業規則に書いてある場合は支払う義務があり、もし未払いで退職者から請求された場合は支払わなければなりません

退職金は誰にでも支払われるわけではありません。さらに、会社によって規則は決められているので、支払われる金額や条件などはバラバラです。でも条件を満たしていればもらうことのできるお金です。

主に退職日での勤続年数や役職、退職理由によって金額が変わります。多くの企業では勤続10年、20年、30年というように節目ごとで区切られているようです。一般的に年数が長いほど、役職の位が高いほど退職金は高額になる傾向があり、自己都合の退職より会社都合・定年退職の方が高額になります。解雇の場合は支払われないか減額支給となることが多いです。また、依願退職など、会社の人員整理のために退職を促す場合は、退職金を増額することもあります。

退職金が支払われる最低勤続年数は3年としているところが多く、3年未満で辞めてしまうと退職金は受け取れないので注意が必要です。

退職金の相場っていくらなの?

では退職金の相場を見てみましょう。ここでは中小企業に絞ってご紹介します。

ちなみに中小企業とは様々な解釈の仕方がありますが、製造業その他の業種においては資本金が3億円以下、または従業員数が300人以下の会社とします。

高卒

勤続10年 約91万~122万円

勤続20年 約298万~362万円

勤続30年 約610万~704万円

定年退職 約1,083万円

専門・短大卒

勤続10年 約96万~127万円

勤続20年 約313万~376万円

勤続30年 約636万~718万円

定年退職 約1,031万円

大卒

勤続10年 約115万~153万円

勤続20年 約381万~458万円

勤続30年 約750万~856万円

定年退職 約1,139万円

となります。こうみると勤続年数が長ければ長いほど、学歴が高いほど退職金は高くなるようですね。

退職金にも種類がある?

一言で退職金といっても、種類があります。退職金というと、退職後に全額支給されると思い浮かべますが、ほかに退職年金というものがあります。これは国民年金や厚生年金のように、会社が任意で導入する制度です。

これは掛け金の負担を会社と社員どちらが行うか、運用先の決定などで給付額が変わってきます。

実は退職金制度もここ最近変わりつつあります。以前は終身雇用が当たり前だったので退職金制度は多くの企業で導入されていました。でも転職が当たり前となったり、年功序列よりも実力主義となってきたことから、会社が全額支給する退職金制度もだんだん減ってきたのです。また、不景気が続いていたり、人口減少なども大きな理由です。

そのため、退職後に全額支給するのではなく、企業や外部機関で積み立てる退職年金が増えています。特に中小企業では退職金を一度に支給するのは負担が大きいので、年金制度で導入しているところも多くなっているようです。

まとめ

・退職金の金額や支給条件は会社によってバラバラ

・中小企業の退職金の相場は学歴、勤続年数によって差がある

・退職金には全額支給と、積立型の2種類がある

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