会社に勤めていると避けられないのが「退職」です。長く勤めていれば会社を辞めるのはちょっと寂しい気持ちになりますが、それと同時に楽しみでもあるのが「退職金」ではないでしょうか。特に大企業に勤めているとその金額はボーナスの何倍にもなります。
でも退職金の相場っていくらなんでしょうか。なかなか人に聞いたり比べたりすることがないので分からないですよね。そこで大企業の退職金の相場についてご紹介します。
自分の会社はどのくらい退職金がでるのだろう?と、疑問を持っている人の参考になると思いますよ。
退職金って何のため?
退職金とは会社を辞める時にもらえる手当てのことです。とはいえ、すべての企業で退職金が支給されるわけではなく、退職金制度を導入するかしないか、金額をいくらにするのか、勤続年数を何年から適用するのかなどの支給条件は会社によって異なります。さらに法律で決まっているわけではないので、すべて会社の裁量によります。
近年、退職金制度を導入する会社は少なくなってきていて、全体の1/5~1/4は導入していないと言われています。大企業や公務員ではほぼ退職金はもらえますが、従業員300人未満の中小企業、家族経営などの小規模企業と、会社が小さくなるにつれ退職金はもらえない可能性が高くなります。
というのも不景気が続いて資金がなかったり、年功序列型から実力主義に変わってきたり、従業員の高年齢化で人件費が増えたりと、様々な理由で退職金が廃止されているからです。
そもそも退職金とは長年勤めてくれた社員へ「今までありがとう」の感謝と、退職後の生活の保証などの意味が込められています。
大企業の退職金の相場はいくら?
大企業とは資本金5億円以上、または従業員1,000人以上の会社のことをさします。退職金は学歴や勤続年数、退職理由などによっても支給額は異なります。
そんな大企業の退職金の相場は以下のようになっています。ちなみに3年や5年などの短期間で退職している人は除き、勤続年数20年以上、かつ45歳以上で算出しています。
平均約1,159万円
自己都合退職 約668万円
会社都合退職 約1,118万円
平均約1,618万円
自己都合退職 約1,079万円
会社都合退職 約1,969万円
平均約1,983万円
自己都合退職 約1,519万円
会社都合退職 約2,156万円
このように学歴で大分差があることが分かります。高卒と大卒では雇用期間が4年の差であるのに退職金では倍近く差が開きます。
また、依願退職の場合は会社都合での退職になります。一定年齢以上の従業員に対して退職金を増額する代わりに早めの退職を促すものです。この場合の退職金は高卒でも1,500万円近くになります。
大企業と公務員との退職金の差は?
大企業に勤め、大卒での退職金は約2,000万円になります。中小企業だと高くても1,000万円をちょっと超える位なのでかなり高めの金額となりますが、公務員と比べるとどうなっているのでしょうか。
公務員の退職金は定年退職で約2,108万円、自己都合では約341万円、早期退職制度では約2,708万円となり、大企業と比べると大きな差があります。
国家公務員は職業的にも安定していてイメージも良く、お給料も退職金も高いので目指す人が多いのも納得できますね。ただ、公務員は自己都合で辞めると退職金は著しく下がるようです。
勤続年数別に見ると会社都合で辞める場合15年を超えると1,000万円以上が見込めますが、自己都合で退職する場合は勤続25年以上が必要です。ちなみに公務員の場合は6か月勤務していれば退職金が出ます。大企業でも勤続年数3年未満ではほぼ退職金は出ないので、そのあたりも優遇されているようですね。
まとめ
・退職金は会社へ貢献したことへの感謝と退職後の生活を保証するもの
・大企業の退職金の平均支給額は約2,000万円
・退職金の金額は定年退職時で考えると公務員>大企業>中小企業
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