「経営の神様」の異名を持つ松下幸之助の名言から人生は楽しんだ者勝ちということを感じることができます。松下幸之助の言う「楽しむ」とはどういうことなのでしょうか。
松下幸之助と言えば、松下電器、今のパナソニックの創業者です。
パナソニックを一代で築き上げ、PHP研究所や松下政経塾も立ち上げ人材育成にも尽力された、日本が誇る偉人です。
9歳で丁稚奉公に出され、苦労を重ね一代で登り詰めた方ですから、仕事に関しては厳しい言葉も多く、商売とは何かとか、働き方から生き方まで多くの教えがあるのですが、数多くの名言の中にはやはり「人生を楽しむ」ことを肯定する言葉があるのです。
松下幸之助の名言より
・春を楽しむように人生を楽しみなさい。そうすれば、春のそよ風のように、心もやわらぎ、生き甲斐も感じることができるのです。
・自らも楽しみ、また人々にも喜びを与える。こうした心構えで大切な人生を送りたいものです。
・人間というものは、気分が大事な生き物です。気分が腐っていると、立派な知恵才覚を持っている人でも、それを十分に生かせませんし、気分が非常に良ければ、今まで気づかなかったことも考えつき、だんだん活動が増していくものです。
このように、幼いころから苦労を重ね、登り詰めた方の言う事ですから重みがありますね。
「春を楽しむように人生を楽しみなさい」
この言葉も、ただうららかに温かくという意味ではないのでしょう。
長く辛い冬の後に来た春だからこそ楽しい。
春を喜ぶという感覚は、冬の辛さを知っている人にしか分かりません。春の喜びを味わいたかったら、冬の辛さも味わなくてはならないのです。
ですから、春を楽しむというのは、辛さを耐え忍んできて乗り越えた人に与えられたご褒美なのだから、その恩恵を充分に楽しみなさいということなのでしょうか。
つまり、「人生を楽しむ」ということも、楽ばかりしてきた人には味わえないことなのかも知れません。
「自らも楽しみ、また人々にも喜びを与える」
この言葉も、松下幸之助の残した言葉ですから、もちろん仕事に関して、働き方の姿勢の話と解釈すると、まず、仕事が楽しくなくてはならない。
そして、その楽しみながら行った仕事で、結果お客様にも楽しんでもらいなさい。ということだと思います。
「商売とはまさに、感動を与える事である」という名言も残しています。お客様の楽しむ顔、喜ぶ顔、感動する顔などを想像して、「どうやったら、もっとお客様が喜ぶのか?」とか「楽しんでいただけるか?」「感動していただけるか?」と。
ああしたらどうだろう?こうしたらどうなのか?と、自分でもそれを考えながら仕事をすることを楽しみなさい。ということなのだと思います。
「人間というものは、気分が大事な生き物です」
気分が良くて、プラスの気持ちでいられるときは、上昇志向も高くなり、もっと良くなることを考えますから、良い事が続くようになります。
その反対に、気落ちする・気分が沈む・気分が腐る、これらは本当に厄介なものです。
仕事において、どういう時にこのようなマイナスの気分になるのでしょうか?
仕事の結果が悪く、上司から叱られた時。
上司の期待を裏切り、結果が出せなかった時。または期待されない時。
頑張ったにも関わらず、評価されない。理想とずれたり自分との方向性の違いを感じる時。
他にも、たくさんあるかも知れませんが、このマイナスの気分のまま放っておくと、場合によっては取り返しのつかないところまで悪化して、心まで病んでしまいます。
自分と向き合い、原因を把握して努力で改善できるのかを冷静に見極めなければなりません。
苦しい事から、何でも逃げれば良いというわけではありませんが、苦しいだけで終わってしまうと、敗北感だけしか残りません。
敗北や失敗も長い人生では、重要なスパイスではありますが、自分の心と向き合って、立ち直れる程度の敗北感かどうかを考えて、時には、まったく別の道を選択することも視野に入れます。
人間どうしても、せっかくここまでやったのに。と思うとなかなか断ち切れないものですが、その経験も人生において無駄にはなりませんから、「捨てる」という決断も時には必要です。
マイナスの気持ちのままいると、人間は悲観的になったり、怒りっぽくなったりと良い事はありません。
本当に、人間は気分が大事な生き物です。嫌な気分のままでいない、気分に左右されなくなることがいかに大事なのかが分かります。
松下幸之助から学ぶ「人生の楽しみ方」
松下幸之助の名言からは、「人生の楽しみ方」という「楽しい」の意味もちょっと違ってきたように思います。ただ単純に楽しいというよりも「人生の本当の楽しみ方」なのかも知れません。
苦労を重ねてそれを耐え抜き、春を迎えることができた人への称賛であったり、お客様を楽しませることが自分の喜びであったり、プラス思考でないと、結局良い結果は来ないので、自分の気分が良い状態でいる事が、良い結果を産むことなど。
なるほど、そんなふうに働けて、生きられたら幸せで「楽しい人生」なのだなと思います。人生を楽しむということは、山を越えたり、谷を越えたりも、全て含めて、楽しむことなのでしょう。
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