有名人の名言

アリババ創業者ジャック・マーの名言から学ぶ劣等生だから成功する理由

2019年9月10日の自分の誕生日に55歳の若さでに会長職を引退しましたが、ジャック・マー(馬 雲)はアリババの創業者です。

昨今のIT関連の創業者は、子供の頃から優秀で高学歴な人が多いですが、ジャック・マーは高校生まで劣等生でした。

身長も低く宇宙人と呼ばれる風貌、しかも子供の頃は劣等生だったジャック・マーがいったいどんな経緯でアリババの創業者になって大成功を掴んだのか、名言から調べてみました。

ジャック・マーの名言

子供時代は劣等生だったジャック・マーの言葉からは、「悟り」さえ見えてきます。

・僕のような勉強の出来ないクズは就職できないんだから、起業しかない

・起業して成功するかは、本からどれだけ学んだかではなく、世の中からどれだけ学んだかで決まる。

・将軍になることを目指さない兵士は優秀ではない、優秀ではない兵士を用いているのは優秀な将軍ではない。

・世の中は、あなたはなにが出来るのかでは無く、あなたがなにをすべきなのかを見ています。

・あなたは日頃ヒントを得ているかもしれない。でもそれはビジネスにおいてのヒントだけで、それだけで起業してはいけない。

・夢中になって生涯かけて挑戦をしている人。私はそういう人を最も恐れます。

・起業には、高学歴や人脈などは必要ありません。起業は、少しばかりの頭の良さや人脈で成功出来るものでは無いからです。

・話す時に、愚か者は口を使うが聡明な者は脳を使う。知恵者は心を使う。

・小さな企業の戦略はただ一つ。生き延びる事。

・ライバルのことはたとえ弱小であっても、強大だと考えることが重要です。

・常に競争に勝ちあがってここまで来たという人を私は登用しない。

・最も手ごわい敵は自分です。一番のライバルは時間です。失敗の一番の要因は諦めてしまう事です。

・常に自分の事は疑え、しかし自分の信念は疑うな。

・世の中の人はだいたい自分より賢いものです。

・「無料」というサービスはできるだけ避けよ。

ジャック・マーの経歴

AFP NEWS

1964年9月10日中国の浙江省杭州市出身。

英語だけは学びたいと子供の頃から自転車で近くのホテルに通い、外国人と会話することで英語力をつけました。

そうやって知り合い文通する友達から「Jack」と呼ばれるようになりました。

英語圏の人たちは、本名以外に「トム」とか「ジョン」とかすぐに愛称で呼びますからそれですね。

でも、中学と高校の時の成績は悪く、全国普通高等学校招生入学考試を二度受験してみましたが、一度目はなんと1点、二度目は31点と低く、大学進学を諦め三輪自動車の運転手になりました。

その後、路遥という作家の「挫折を乗り越えた者だけが人の上に立つ資格がある」という内容の本を読んで、再び大学進学の道を歩みます。

そして、1988年に杭州師範学院英語科を卒業して、講師として英語や国際貿易を教えていました。

通訳の関係でアメリカに行った際に、初めてソーシャルネットワークに触れ、「これはきっと世界を変える」という確信を持ちます。

帰国後、ジャック・マーは妻と友人とともに1995年に「イエローページ」という企業情報を集めたサイトを立ち上げました。

当時の中国ではSNSは知られていなかったので、中国でSNSを始めた会社の最初期の一つになりました。

1997年に国の対外貿易政策からの依頼で、貿易に関わる公式サイトを構築し、これによって杭州のただのビジネスマンだったジャック・マーは視点を広げることが出来ました。

アリババの設立

1999年には政策からは身を引いて、二度目の創業になる「アリババ」の設立をします。

中小企業をリードするIT革命を起こそうと思ったのです。

大企業はすでに、情報ルートも持ってますし、多額の費用を掛けて広告宣伝費も使えますが、中小企業にはそれが出来ません。

中小企業こそがSNSが必要だと思ったのです。

アリババの設立により、手軽に世界の市場と繋がって貿易のチャンスを得ることができるようになったのです。

「何でもあるし、どこまででも届けてくれるし、何でもできる」というオンラインのプラットホームを常に目指したおかげで、大成功を掴みました。

しかし、その後ジャック・マーは粉飾決算の疑いを掛けられたり、と巨万の富を得たことに少々疲れ気味。

「来世があるなら、二度とこんなビジネスには手を出さない」と言って分刻みのスケジュールに嘆いています。

また、「金持ちになる前なら、金持ちになったらどう使おうか決められたが、億万長者になったらそのお金は自分のものでは無くなってしまう。

そのお金は自分に対する信頼の証でもあるので責任と変わる」と述べています。

「今や、手に負えない程のトラブルと責任をもたらし、アリババに人生の全部を持っていかれている」とも述べています。

2018年の時点での純資産が390億ドルにもなりますから、疲れたとこぼすのも理解できます。

2019年には会長職も退任し、今後は教育の分野に興味を示しているとか。

中国自体が大きなマーケットなのですが、世界進出には手こずっているようです。

特にアメリカ進出は、アメリカ政府自体が中国の進出には用心するという姿勢ですから、アメリカの中で信頼を築き成功するという土壌を作るのさえ難しいかもしれません。

ジャック・マーのまとめ

2015年にパリで行われた気候変動枠組条約締約国の会議で、北京の大気汚染についてジャック・マーはこう語って会場を沸かせていました。

「本当に自分が宇宙人だったら自分の星に帰れるのに」と。

ジャック・マーはその風貌から「宇宙人」(中国語では外星人)という異名をもっています。

人に宇宙人みたいと言われたら、自分もそれをネタに出来るのって、成功した人の余裕にさえ思えます。

成績も悪くて、大企業に就職できないから起業の道を選んだとジャック・マーは自ら言っています。

ゲイツやザッカーバーグは頭の良い人たちの中でも例外で、普通頭の良い人は他人を見下す傾向があるから起業家には向かないとはジャック・マーの弁です。

ジャック・マーは自分で「僕程度の人間はたくさんいる」リーダーになるにはリーダーの気質が必要なわけでもなく、メンバーに忠誠を誓わせる必要もないと言っています。

ただ、コミュニケーションには時間をかけて、働く時間の30%は仲間とのコミュニケーションに使うとのことです。

「中小企業にチャンスを与える」という信念は一貫していて、その信念が今の成功を導きました。

成績が悪くても、一流大学を出ていなくても、同じ目線で歩んでくれる仲間がいれば大きな成功を掴む可能性があるのですね。

日本の企業の惜しいところは、会議に参加すると、銀髪の男性ばかりのことだとジャック・マーは述べています。

アリババは女性の管理職は33%以下には絶対にしないとジャック・マーは強く言います。

ジャック・マーは男女の違いを「女性はユーザー体験の観察が深く、男性は自分にしか関心が無いが、女性は家族や同僚などの他人にも関心を寄せる。」と。

ユーザーは圧倒的に女性が多いなら、女性目線はもっと必要と考えているようです。

男性アパレルの商品でも、買うのは半分以上が女性だとかで、男性は自分の物しか買わない傾向ですが、女性は旦那さんの分から子供や父の分などの分も買い物して、財布も握っていますからなるほどです。

後は、若者の進出にも期待しているとかで、今回の55歳での引退もまだ早いのではと周りに言われていますが、自分のような者がいつまでもいると若者に苦痛を与えるだけだと述べています。

日本は確かに、女性の進出は遅れているようですね。

女性が正社員で居続ける事も難しいのですから、女性としての幸せも得て、その上で仕事も充実できる世の中にならなければ難しいでしょう。

ジャック・マーという人は誠実に相手と向き合って対話するタイプで、論理的にまくしたてるカリスマ色の強いタイプではないです。

そこのところがまた、何か凡人で劣等生でも頑張れば成功できるるのかもしれない、という勇気を与えてくれますね。

10年前から引退する準備をして後継者を育てたようですが、重責から解放された今、次は何にチャレンジするのか楽しみです。

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