お金と生活

起業して失敗するとその後どうなるか【失敗した後に大切なこと】

あなたの周りに起業した人はいますか。失敗したらその後はどうなるか分かっていますか?起業(きぎょう)とは、新しく事業を起こすことで、創業(そうぎょう)ともいいます。現代の日本はとても起業率の低いサラリーマン大国です。日本の起業率は、1988 年をピークにその後減少傾向に転じて、2000年代を通じて緩やかな上昇傾向で推移したものの、5.6%に留まっています。

日本と各国の統計の方法が異なっていますので単純な比較はできないのですが、海外の起業率について見てみると、最も高い国はフランスで 13.2%、日本を除く最も低い国はドイツで 6.7%となり、日本の 5.6%には及びません。

廃業率について見ても、最も高いイギリスで 12.2%、ここでも日本を除く最も低い国はドイツとなったのですが 7.5%と、日本の 3.5%を上回っています。国際的に見ると日本は、廃業率も低いものの起業率も相当な低水準であるのです。

起業して失敗する恐怖

日本人は、自分の可能性を信じ危険を承知で何かするよりも、みんなと同じようにして、枠からはみでないことを好む人の割合が多いと言われています。大きな夢や希望を持っている若者も少なく、成功してつかむ大きなモノよりも、今、手の中にある小さな物を無くさないように必死で握りしめている感じでしょうか。

そんな中でも成功を信じ起業された、ほんの一握りの「起業家として成功された方」というのは、別の星の住人くらいに思ってしまうサラリーマンの方は多いのではないでしょうか。

また、「起業は誰でも出来るが、成功して続けることは大変難しい」とよく言われます。起業しても、ほとんどの会社は失敗して1年以内に無くなるのが現実です。それを知っているからこそ、誰かに教えられたことがあるからこそ、起業の失敗への恐怖があり起業する人は少ないのかもしれません。

起業して、もし失敗してしまったらその後どうなるのでしょうか?これから起業を考えている方も、先に失敗した後のことを知っておくことで、万が一失敗した時にダメージを少しでも減らせるかと思います。

起業が失敗するときとは?

起業はいつ失敗するのかというと、まず起業をした時に、どんな状態になったら廃業するというラインをご自分できめておくと思いますが、残念ながらそのラインまで来てしまったなら潔く廃業します。

廃業することが今以上の傷を深くしない最上の方法だと信じて諦めるしかありません。

「自分は失敗したんだ」ということを自分で認めたくないために、経営が思わしくなくてもがいている間は、毎晩眠れず苦しい毎日でしたが、廃業の決断をした途端、失敗を実感しつつも、やっとこれで終わるという安堵感も生まれ、嘘のように眠れたという話もよく聞きます。

起業して失敗した後の事は、あきらめきった後に考えるようにします。要は「自分はこのラインにきたら起業の失敗を認める。事業から撤退を決断する」ということを、起業の時点で必ず決めておくことが肝心です。

逆に言うと、起業に失敗したことを認めるラインを決めておかないことほど、怖いものはありません。

起業して失敗したらサラリーマンに戻る?

せっかく脱サラして起業したのに、失敗したら仕方がありません。またサラリーマンに戻って働いていれば給料を貰えるというありがたさを実感することになります。起業した方なら、雇った人に給料を払う大変さを身に染みて味わったはず。

一生懸命会社の為に尽くさないと申し訳なくて給料を貰えないと感じる人もいるでしょう。起業する前よりも優秀なサラリーマンになれるかもしれません。

生きていくためには、まずお金を稼がなくてはなりませんから、サラリーマンに戻って給料を貰う事が、再度、起業することへの最短の方法です。もちろんずっとサラリーマンを続けてもいいと思います。

起業に向いている人と向いていない人、起業に向いているタイミングというものがあります。起業して成功することがいいとか、サラリーマンがいいとかは自分で決めることです。何を大事にして生きていくのか決めるのは自分です。

起業して失敗した後の「借金」と「人」をどうするか?

個人事業主として起業してスタートした場合は、金融機関などから融資を受けていると、個人で返済しなくてはなりません。

会社として融資を受けた場合は基本的に会社がお金を借りているので個人に責任は及びません。ただし、社長が連帯保証人になって融資を受けたりしていれば返済義務が残ります。

不動産を担保にしていれば、それを手放すことで借金が無くなるのであれば、まだ良いのですが(それでも相当なダメージです)、それでもまだ借金が残れば返済していかないとなりません。金利の高いものから減らして行かないと、返しても返しても元金が減らないことにもなりかねません。

また、金融機関からの融資を受けられず、身内や友達から借金をしたりした場合でも、返済しなければなりませんから、どちらにしましても返済計画をきちんと立てて、返済していくしかありません。

個人的に、貴方を信じてお金を貸してくれる人というのは貴方の人生を通してそう何人もいる訳ではありません。一生大事にすべき人です。

起業して失敗したら家族の信頼を失うのか

日本人の多くのパートナーや家族は、毎月安定して給料が貰えるサラリーマンでいる事を望むと言います。子供がいたらなおさらです。

脱サラをして起業するということは「家族を経済的に危険な目に合わせるかもしれない」ということですから、家族が納得して応援して起業できたという方は稀なのではないかと思います。

ですから、反対する家族をむりやり説得して半ば強引に起業する方も多いと思いますが、それで失敗したとなれば、どうなるかは目に見えています。ですからそれで廃業の決意が中々できないという人も多いのです。

そのため、なんとか巻き返そうと逆に傷を大きくしてしまったり、大事な物を全て失う結果を招いたりという事があります。

家と土地を担保に借金をして、結局、家と土地を失って、引っ越さなくてはならなくなり、子供も転校しなければならなくなると、子供の受ける心の傷も決して小さくはありません。

また、自分の親にも心配を掛けますが、奧さんの方がもっと大変で、奧さんの実家からの信頼を失うということは、「幸せにしてくれると思ったら苦労させている」というように思われてしまいます。その信用を取り戻すのは容易ではありません。

成功して反対した家族を見返したかったのに、失敗して精神的にも金銭的にも迷惑を掛けたとなれば、居た堪れないことと思います。企業に失敗すると家族に見捨てられ、離婚したという話もよく聞きます。

そうなってしまうと、あなたの受けるダメージは計り知れなくなり、精神的にも破綻することにもなりかねませんので、まだ傷が浅く、一からやり直せればなんとかなるという時点で、家族とも話し合い、また一から頑張るという決意も話して許しを請うことです。

信頼の失い度しだいではありますが、一度、妻や子供からの信頼を失うと回復するのはとても大変です。

常に家族でコミュニケーションをとり、頑張っている姿も見せておけば、失敗した時でも理解して受け入れてくれるかも知れません。家族の大切さを起業に失敗したことで味わったという話もよく聞きます。

また、失敗した時の人の話を聞くと、やはり起業する前に、家族とは綿密に話し合い納得して協力してもらうことが大事ですし、家族の説得も出来ないで、そもそも起業しても、その後向き合う取引先や金融機関の人などを説得して行けるのかという話です。

家族なら、何が不安かも分かります。不安材料をなるべく少なくしてあげることは最低限の家族としての配慮です。

起業して失敗したらその後どうなるの?:再チャレンジする

一度、起業に失敗してもう懲りたと思う方も多いです。しかし、失敗は過去の事であって、失敗の原因が何かは解っている。また準備していつか再チャレンジしたいと思うなら、それは再起という思いがバネになって頑張れることでしょう。

また、あなたの人間性を信じて復活を願ってくれる人もいるかも知れません。人間は、信頼されたり期待されたりすると、それをバネにして頑張れるものです。

起業して失敗しても、貴方が「良い勉強をした。良い経験になった」と思えれば、それは人生の肥やしになるでしょうし、「残ったのは借金だけで、人は裏切るということを知ったよ。もう人は信頼できない。」などと恨みが残るのであれば、それは本当の意味で「失敗」だったと言えるのではないでしょうか。

再チャレンジを考えるときに、「今度は裏切られないように用心しよう」が最重要事項になるなら、再チャレンジは止めるべきです。確かにそれも大事なことですが、信頼関係は大事な要素です。疑うことから始めたら信頼関係は築けません。

起業して成功するということは、単に利益を得ることだけでは終わりません。信頼関係を大切にした組織を作り、そしてなにより継続させるという難しさもあります。

あなたの人間性も大きく関わります。自分を磨き、人を育てて誰かに貢献して初めて会社という組織は存続できるのです。

起業して失敗しないために考える事

せっかく起業しても、失敗すると多かれ少なかれダメージを受けます。起業する前に考えておく事で、失敗を避けられたり、ダメージを少なくすることができます。

起業する前に副業で試す

まず、自分の行動力や探求心、勉強する気持ちとかが本当に自分にはあるのかを試すためにも、いきなり起業せずに副業でやってみることが可能でしたらぜひ、こちらをお勧めしたいです。

自分に足りない面も見えてきます。専門知識はあるけど事務系はまったくダメだとか、経理面に弱いとかも分かります。なにより、副業で成功できたなら、本格的に起業しても成功するのでは?という自信がつきます。

やりたいことの内容にもよりますが、自分を知るために出来れば最初はダメージのない規模で、副業程度から始めることをおすすめします。

初期投資や維持費を極力抑える

最初から、店舗を借りて、オフィスに必要な物を全部揃えたら、相当な費用が必要となります。出来れば、事業に一番重要な仕入れの費用などに資金は投入したいので、初期投資は出来るだけ抑えましょう。

利益が出てきたら、立派な事務所を構えれば良いのです。重要なのは、効率的にお金を回すにはどうすれば良いのかを徹底的に調べておくことです。今の時代、設備投資や維持費などを抑える方法はたくさんあります。

最近では、昼間は喫茶店で、夜は居酒屋となるように店舗をシェアしているところも見かけます。喫茶店は夜は使っていないので、使っていない時間帯を貸すということです。

事務所をシェアして、応接室とか、コピー機とか給湯室とかを共同で使用するという事務所の形態もあります。このような発想が失敗しない秘訣なのです。初期投資や維持費が少なければ、起業する際の資金も少なくて済みますから、借金も少なくてすみます。起業が失敗するリスクを極力抑えるということです。

信頼できる人間関係を作っておく

また、最初は一人で始められるという事業なら良いのですが、どうしても一人では難しいという事業もあるでしょう。起業した段階から人の助けが必要で雇う場合は、貴方の信用のおける人が協力してくれることが一番です。

貴方の起業内容には、起業を考えるに至った大事な発想などもあります。それを伝えても、外に漏らさないで、貴方の会社の利益になるように一緒に協力してもらうのは大変なことです。

本当に大切な人間関係を、起業する前に作っておくこと大事です。一番大切なのは誰と働くかです。この人とは一緒に働きたくないと思ってしまうような人と成功したとして、本当にそれが成功といえるでしょうか。

また、何があってもこの人となら一緒に働きたい。と思える人と働けたなら、また、あなたのことを相手にそう思ってもらえたなら、それはもうそれだけで一つの成功といえるのだと思います。一回や二回の失敗であきらめる必要はなく、再起できる失敗という経験を積み、成功するまで続ければ必ず成功します。

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